戦争だちかんさ!(だちかんさ=ダメ![飛騨弁])
ひだ法律事務所は、他の安保法案に反対する市民団体とともに「戦争だちかんさ!飛騨地区連絡会」を結成しています。飛騨地方は、岐阜の北半分の面積を有するものの、人口はあわせて20万人足らずで、岐阜県全体の10分の1。つまり、山ばっかりの田舎です。そんな飛騨も、戦争法制反対ではがんばっていますよ!
① 6月12日には、緊急集会と題して、川津団員が戦争法制の内容を講演したところ、会場に入りきらない100名以上の市民が集まりました。戦争法案というテーマに興味を持って、初めて足を運んでくれた方が何人もいました。
② 6月21日には、戦争法制反対の市内パレードを実施。150名の参加を得ました。
③ 7月11日は、昼間に岐阜県弁護士会が主催して、北海道・室蘭工大大学院清末愛砂准教授による学習会を開催したのですが、その清末准教授を高山にお連れして、夜は「だちかんさ!」主催の緊急集会第2弾を実施しました。
清末准教授は、イラク戦争で自衛隊が室蘭港から出港していった事実や、政府が室蘭港を軍港化しようとしている状況を示して、戦争法案が成立すれば室蘭港が攻撃の対象となる可能性を指摘。被害者にも加害者にもなりたくないと訴えられました。
また、戦禍のパレスティナで生活した実体験や、パキスタンに逃れてきたアフガン難民を支援しているご経験を踏まえて、戦争は何もない野原でやるのではない、ついさっきまで牛飼いが牛を追っていた道に、10分後に戦車がやってくるのだ、という現実を示されました。
事前に市内のマスコミに知らせて、集会を市民に告知してほしいと依頼したのですが、「戦争法案反対」という内容だとわかると、どの新聞も掲載を拒否。そんな困難を乗り越え、70名の参加を得て、大成功に終わりました。
④ JR高山駅前の街頭行動もすでに4回行っています。
弁護士が中心となって、「安保関連法制って、なに?」というQ&Aリーフを作成し、街頭で配布しました。特に、選挙権年齢引き下げの影響からか、高校生がチラシを受け取ってくれたり、署名に応じてくれたりしました。100部用意したリーフがあっという間になくなりました。
6月に街頭行動を始めたころに比べ、最近は、チラシを受け取ってくれる市民も増え、市民の反応が温かくなっている気がします。
幼い子どもの手を引いて若いお母さんが参加してくれたことも1度や2度ではありません。
保守層の厚い飛騨地方ですが、戦争法制反対の声は着実に増えています。あと1ヶ月、「地方でも声をあげ続ける」ことの意義を体現していきたいと思います。
(漆原)