日本国際法律家協会でともに活動している、平和活動家の大矢勝さんが、世界地図を贈ってくれました。
大矢さんはいまごろ、ブリュッセルで開かれる、IADL(国際民主法律家協会)の総会に出席すべく、機上の人となっています。
日本国際法律家協会では、「平和への権利キャンペーン」を行っています。
「平和」とは、単に戦争のない状態を目指せばよいのでしょうか。
私たちは、世界各国に、戦争のない世界を実現するよう求めるだけでよいのでしょうか。
すべての人類が、貧困と欠乏から免れ、衣食住が足りていて、移民も難民もマイノリティも自分らしく生きられ、平和教育を受け、経済的にも文化的にも発展することこそ、「平和」であると考えています。
「平和」は、戦争のない状態を指すのではなく、より積極的に、人類一人ひとりが享有する「人権」として、捉え直されなければならないのです。
実は、国連には、さまざまな人権宣言はありますが、「平和」を人権として認めた法典はありません。
そこで、今、世界各地から、「平和への権利を法典化しよう」という国際キャンペーンがはじまっています。
すでに、国連の人権理事会でも、この問題は話し合われているのですが、残念ながら、我が国は、アメリカやEUに追従して、「反対」の立場を採っています。安全保障理事会の枠組みで捉えればよいという姿勢を変えていません。
しかし、たとえば、EUの中でも、スペインは、市民運動の力で、「平和への権利」に賛成する立場に転じました。市民の力で、国や世界を動かすことはできるのです。
まずは、皆さん一人ひとりが関心を持ち、学びあって、この飛騨からも運動を広げていきましょう!